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木村魚拓「三十男のピロートーク」
ゴミは決められた日に捨てているし、気が向いたときにはトイレットペーパーの先端を三角に折るし、昨日は辛いだけでひとっつも美味くない麻婆豆腐を残さず食べたのだから、神様、私の願いを聞いてはくれまいか。


打ち合わせが終わり、ではおつかれさまと挨拶して次の仕事に向かおうとしたら、わかりきったことを逐一確認してくるため、打ち合わせの最中に「神経質メガネ」と心の中でこっそりあだ名を付けたその人に呼び止められた。


「自分、車で来てますから近くまでお送りしますよ」


一度は断った。しかし、続けて「いやいや、そうおっしゃらずに」と言われたら、そこは素直に受けた方がいいような気がして、ではお言葉に甘えてと、黒のセダンの助手席に乗り込んだ瞬間、思わずむせそうになった。


ダッシュボードで怪しげに光る変なボトルか、送風口に取り付けられたショボいアクセサリーか、あるいはその両方から放たれているのか、車内に頭痛を催すケミカルな臭いが充満していたのである。


昨今、一部のスロ屋もただただ不快なだけの臭いを垂れ流しているが、臭いの濃度はあの数十倍。臭いスロ屋を汚れたパンツだとしたら、車内はまさにウンコそのものであり、我慢強い私もさすがに耐え切れなくなって、パワーウインドウのボタンを静かに押したもののこの野郎、何故だかまるで反応せず、ムキになってガチャガチャ連打していたところ、神経質メガネが心配そうな顔をこちらに向けた。


「どうしました? 何かのはずみで開いてしまうといけないので、窓はロックしているんですが…」


さすがは神経質メガネ。アンタが私生活でも細かいのはわかったから、そのロックを解除してくれ、窓を開けさせてくれといったようなことを極力ソフトに伝えると、メガネの奥の目がパッと見開いた。


「はっ、気付かずにすいません! とりあえずエアコンの温度を下げますので、暑ければまた言ってください」


…そうじゃない。暑いわけじゃない。臭いが故に窓を開けたいんだとストレートに言えるようなら、すでにダッシューボードの変なボトルを叩き割っている。目的地まで数十分、曖昧な返事を繰り返しながらひたすら吐き気を堪えていたわけだが、それに関し何か願ったところでもう済んだこと。クセークセー、アイツの車は死ぬほどクセーと、ついついスタッフに漏らしてしまったひと言が神経質メガネに伝わらぬよう、また思うがままに書いてしまったこのコラムが彼の目に触れぬよう、神様ひとつよろしくお願い致します。



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