スロガイ☆フラグ

パチスロ必勝ガイド携帯メールマガジン
木村魚拓「三十男のピロートーク」

90分後に東京を発つ新幹線に飛び乗らねばならぬため、皆様に取り急ぎご報告いたしますと、ずっと空いていた隣の部屋に、このアパートには珍しく体育会系の会社が入ってきました。


どちらかと言えば文化系。朝は気怠そうな挨拶から始まる連中ばかりだったのに、隣に入った会社の皆さんは、朝だろうが夜だろうが住人を見つけると立ち止まり、「おつかれさまです!」、まるで上官に報告を入れる軍人のような挨拶をされます。しかも、腰から上半身を90度曲げたおじぎ付き。「ハイ」とか「ヘイ」とか「ホエ」だとか、だらしない挨拶で済ませてきた先住民ならぬ先住人は、思わず恐縮してしまうのです。


「あれじゃ腰を悪くしちまうよ」


会う人会う人に深々と腰を折るのを見た誰だかが、ポツリつぶやいておりましたが、夜の営みが原因ならただのバカでも、おじぎが理由で発症した腰痛は勲章ではないでしょうか。つっぱることが男の、たったひとつの勲章だと思われていましたが、おじぎ腰痛も立派な勲章ではないでしょうか。


したがって、隣の会社の皆さんは、胸を張って腰痛に悩まされて頂きたい…と、ここまで書いてあと70分。まだ少しだけ時間があるのでひとつ付け加えさせて頂くならば、「腰痛は癖になる」などと言われておりますが、あれは腰痛によって迷惑を掛けた相手に深々とおじぎすることが理由で再発するのではないかと、そんなことを思い付いたところで出発の時間を迎えてしまいました。それでは、行ってまいります。



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木村魚拓「三十男のピロートーク」

3万勝った。2万使って5万出した。まともに勝ったのは久しぶりだ。ムズムズしてきた。話したい。誰かに自慢したい。この奇跡のような3万勝ちを高らかに自慢したいと考え、行動に移しても、自慢した相手が一億稼いでいるおっさんだとおそらく反応は薄い。


「へぇー、そうなんだ。で、先週買ったオレのポルシェなんだけど…」


せっかくの3万勝ちが台無しである。ならばと今度は、街角でマッチを売って生計を立てている少女に話したら、斜め下に視線を落としたまま、暗い調子で「よかった…ですね」と言われるのがオチである。3万勝ってお祭りどころか、気分はまるで葬式である。


自らと比較して、相手のレベルが高すぎてはいけない。低すぎてもいけない。自慢話をおっ始めようという時には、自分に近いレベルの相手を探さねばならぬことなど、今日日子供でも知っている。ドラクエで、ポケモンで、あるいはバトルスピリッツで、そんなことは学んでいるはずだと思うからこそ、小学生のひと言が今も頭から離れないのである。


「ボク、明日から夏休みなんだ」


自宅前の道を歩いていると、両手一杯の荷物を引きずるようにしていた男の子が、すれ違いざまに話しかけてきた。明日から夏休み…。これはどう考えても自慢である。


「荷物、重いんだけどさ、明日から休みだし仕方ないよね」


これもオブラートに包んだ自慢だが、それにしても彼は何故、歳の離れた、赤の他人の、ただすれ違っただけの私に声を掛けようと考えたのか。平日の真っ昼間、アイス片手に短パンで歩いていた私に向かって、何故おもむろに自慢話を始めたのか…。


理由を問い詰めたい気持ちをグッと抑え、自宅に戻って目標を立てた。この夏、彼が休んでいる間にもう1ランク上のステージへ。私は、負けない。





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木村魚拓「三十男のピロートーク」

今月末に発売されるパチスロ必勝ガイドは20周年記念号であり、祭りの準備が着々と進められる中にあっては、そう安々とは過去を振り返らぬ私とて、この世界に足を踏み入れた15年前を思い返す。


20代前半、右も左もわからぬまま、BARの目押しさえままならぬまま、必勝ガイドに飛び込んだ頃、私は大盛りばかり食べていた。今と同様、外食ばかりで、野菜は食べずに、肉ばかり食べていたが、どこで何を頼む時も、最後には口癖のように「大盛りで」と付け加えていた。


とある定食屋には、豚肉をたっぷりのコショーで味付けした「からし」という定食がある。かつては一も二もなく680円の大盛りを頼み、大盛りゴハンをグイグイ飲み込んでいたというのに、今じゃ650円の並盛りが当たり前。昨日もオーダーしたのはからしの並、650円置いて店を出た。


おかずの数はその人の経済状況を示し、ゴハンの量はその人が抱く夢の大きさを示す…。ドカベンを読むとそんな気がしてくる。私はこれをドカベンの法則と呼んでいる。


ドカベンの法則に照らし合わせれば、私の夢は並盛りサイズ。ポコリン、ベジタン、レインディア、様々な機種の上を通り過ぎる間に、夢を見る時間が減ったとするならば、今の私は何を見る時間が増えたのだろう。


現実か、それとも目先の利益か…。いや、どちらも違う。しっくりくるのはネットである。今もそのせいでグイグイ追い込まれているため、続きは月末のパチスロ必勝ガイドにて。本日はこの辺でドロンします。




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木村魚拓「三十男のピロートーク」

友人Mは、風呂場で小便することが何よりの趣味で、排泄を我慢して我慢して我慢して、限界を超えそうになった瞬間を、風呂に向かうタイミングとしていることを家族に告げていない。「ビールは風呂で小便をするための飲み物」とまで言っていることを、彼の家族は知らないし、きっと知りたくもないだろう。


全てを正直に話せとは言わない。たとえ家族の間でも、隠し事のひとつやふたつはあっていい。いいとは思うが隠すなら、ハートにガッチリ鍵をかけて墓場まで持っていけばいいものを、ウチの妹はやらかした。


久しぶりにみんなで集まりましょうか。いつしかそんな話になって、家族に集まるよう連絡したのは先々週のこと。ほとんど全員から快い返事が届く中、未だ独身、実家住まいの妹だけがあとで返事すると言ったきり、なしのつぶて。前日になってようやく、私のもとにメールが届いたのである。


「夜の仕事がバレました。なので明日は出席します」


夜の仕事…。妹に対して抱いていたイメージとは、遠くかけ離れたそのフレーズに、日々の買い足しのお陰で並大抵のことではびくともしない、さすがの私もうろたえた。しかも、バレたから欠席ではなく、バレてなお出席するという彼女の決断には、夜の仕事はまだまだ序の口、それだけでは済まされぬ黒いオーラが渦巻いている。


借金、犯罪、脅迫、変わった性癖…。どれが飛び出しても、唾を呑み込むタイミングにさえいちいち気を遣う、重苦しい会合になること必至。嫌すぎる。嫌だよそんなの。ならばいっそのこと今回の会合はバラしちまえとの考えに至った時、ふとある疑問が頭をよぎり、電話を手に取った。


「そう、夜の仕事がバレたって、仕事の予定がなくなったって意味よ。それと、アタシお金ないから、明日はよろしく」




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木村魚拓「三十男のピロートーク」

ガイドとMAXで連載中の回胴ワールドカップが佳境を迎える中、本家本元サッカーワールドカップもドーンと盛り上がっておりますが、オリンピックとか、ワールドカップとか、ワイドショーで安い特集が組まれるほど大きなお祭りの素晴らしいところは、「こればかりは仕方ない」、そんな心持ちで現実を忘れボケーッと眺められるところでして、サボリはサボリでも漫画を広げ寝っ転がっているのとは安心感が違う。充実度が違う。言うなれば実のあるサボリに身を預け、とろけるような甘い日々を過ごしております。


それにしても、ワールドカップは凄いですね。何だかんだで結果を出す、無道のような凄みを感じるドイツや、日本代表の話題あるところに必ず顔を出す、トルシエもなかなかのものですが、それより何より凄いのは、海外選手のタトゥーです。


国によってその割合は異なりますが、見たところ海外選手の3分の1ぐらいがタトゥーを彫っているのではないでしょうか。中には腕のみならず太股や首筋まで、文字や模様がビッシリ入っている選手もいたりして、「タトゥー=悪い人」といった固定観念からどうしても抜け出せない私は、タトゥーを彫っている選手と彫っていない選手のマッチアップが映し出されるたび、反則を屁とも思わぬ彫っている選手が、悪質なタックルで彫っていない選手を潰しにかかるんじゃないかとオロオロするばかり。おっちゃん見てるから彫っていないキミよ頑張れと、勝手な妄想から生じた判官びいきで、アジアの代表とメッシ応援してしまうわけです。


しかし、文化云々の話を抜きにしても、あれだけの数のプレイヤーがザクザク彫っていることが不思議なりません。だって考えてもみてください。よし子さんと付き合った記念に「よし子命」と彫った1年後、とし子さんと新たな恋を育むことになったらどうするのでしょう。「よ」にバッテンをして、その横に「と」を彫るのでしょうか。それとも歴代のステディを順々に彫っていくのでしょうか。


さっきミヤネ屋では、キーパーが弱いとか何とか適当なこと抜かしとりましたが、その辺りの思い切りのよさ、悪く言えば後先考えぬ短絡的な部分が、おそらくつけ入る隙になると思いますので、日本代表の皆さん頑張ってください。もう少しの間、私が心置きなくサボれるよう、優勝目指して頑張ってください。


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00:06 | 木村魚拓「三十男のピロートーク」 | - | -|
木村魚拓「三十男のピロートーク」
ー親愛なる皆様へー

只今、なかなか私の言うことを聞かぬ小生意気な洗濯機と格闘しているため、後ほど更新します。

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木村魚拓「三十男のピロートーク」

寿司をサビ抜きで、牛丼をネギ抜きで頼む人なら今までに幾度となく見てきたが、ゴロッとした骨付きチキンが主役のチキンカレーを、肉抜きで頼む人を見たのは一昨日が初めてだった。


だったら他のカレーにすればいいのに…。


余計なお世話だが言いたくもなる。その抜いた肉を私にくれよとも言いたくなるわけだが、しかし抜かなくてもいいものを抜く人がいる一方で、抜かねばならぬものを付け加える人もいるのだから世の中は広い。


初耳の方は多いと思うが、スカパーでテレビ番組を持っている。毎回、ゲストを呼び、スロもしくはパチで私の2万を増やしてもらうという、私にとってはある意味命懸けの内容なのだが、長いこと男所帯のガイドにいるせいか、女性がゲストだと距離感を見失い、ついつい際どいことを口走ってしまう。際どいとは端的に言えばエロのこと。そのエロに関する発言がどうも気に食わぬようで、女性ゲストの回が放送された何日か後には必ず、Aさんという視聴者から苦情めいたメールが届く。


「失礼じゃないですか」「セクハラじゃないですか」「ちょっと羨ましいじゃないですか」


最後のは嘘だが、それはさておいてと。ある時、容姿よりもキャラをウリとする女性をお呼びしたところ、その回だけはメールの内容が苦情ではなく褒めだったのである。「今回は面白かったじゃないですか」。いつにも増してエロ方面にベクトルが向いていたにもかかわらず、だ。


失礼だ、セクハラだと意見するならば、頑として動かぬ世間一般のモノサシに照らし合わせ、その行為についてのみ論ずるべきであって、一個人の感情を差し込む余地などない。容姿に長けた相手だと失礼で、そうでない相手なら面白い…。オイオイ、それはちょっと間違っちゃいないか?



今回は女性ゲストの回だから、Aさんからのメールがじきに届くと思うが、感情は抜けよと、チキンは抜くなよと、ついで言えば、語尾に必ずくっついている「じゃないですか」は抜けよと、あらかじめ伝えておきたい月曜の午前7時50分。わたしゃすっかり気を抜いたせいで、またも更新ギリギリですよっと。





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木村魚拓「三十男のピロートーク」

今の私が欲しているもの、それは愛でもお金でも優しさでもなく、フカフカのベッドである。蒼天揃いから突入したARTが4連で終わったあの日から、無意識下で現実から逃げよう逃げようとしているのか、毎日眠くて仕方がない。


今も眠い。とにかく眠い。神に誓って言うが、私は本気で眠いから、これだけチャチャっと書いたらさっさとベッドに潜り込もうと考えているのだが、どうも先日の出来事が頭をよぎる。


目と鼻の先にある体育館から聞こえてくるドリブルの音で目覚めると、首元にじっとり汗をかいている程の暑さだったから、とある仕事に短パンで行ったのである。膝上およそ30センチ、やる気マンマンな女子の勝負スカートに、色っぽさでは負けても丈の短さでは決して負けぬ、私の短パンを見た仕事相手のおっさんは言った。


「木村ちゃん、そりゃないよっ!! いくらなんでもそりゃ短すぎるよっ!!」


おっさんの常識からは大きく外れていたのか、とにかくしつこかったがそれはいい。丈が短いことを半笑いでしつこく指摘してくるのはまあいいのだが、おっさんの鼻からは黒々とした鼻毛が飛び出していた。


暑いから、より短い短パンを。極々シンプルな考えでもってその短パンを履いていった私にしてみれば、鼻毛のケアを怠り、何だそれは採れたてのワカメかといったほどに鼻からモサッと出していることや、いたいけな女子ならまだしも、男子相手にちゃん付けすることの方がよっぽど理解に苦しむ。まったくしょうもないおっさんだと、半ば呆れながらふと視線を落とすと、めくれ上がった短パンから片方のふぐりが顔を出していた。


鼻毛とふぐりの一騎打ち。世紀の対決に直面したその時、私は考えた。自分の常識は他人の非常識。そんな気構えでもって事に当たらねばいかんのではないか、もっと言えば自らの判断基準に対し、常に疑ってかかるぐらいの慎重さが必要ではないか…と。


となれば、4日も5日も変わらんだろうと、締め切りを4日過ぎた原稿を眠らせたまま自分も眠ってしまうことに、いささかの不安を覚えてしまう。寝てる場合じゃないのかもしれんと思うわけである。まあ、寝ますけど。




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木村魚拓「三十男のピロートーク」

その危険性は重々承知していたから、いつ如何なる時も注意を払っていた。


この時期になると週に3日は履いているその短パンは、丈が短く、生地は柔らかく、そして何よりポケットが浅い。よって落としたら命取りになるものをポケットには入れぬよう、細心の注意を払っていたのに、売店のおばちゃんがお釣りの千円札を「いーち、にー、さーん…」と呑気に数えている最中に電車が滑り込んできたため、急いで受け取ったお釣りをついついポケットに突っ込んでしまったのである。


「はうあっ!!」


数時間後、ポケットに入っていたのは小銭だけ。9枚の千円札は案の定、綺麗さっぱりどこかに消えていた。


どうせなら全部なくなった方が諦めはつくのに、小銭だけ残っているというのが、20スロのビンゴで負け、5スロのビンゴで勝ったような感じがして余計に気を滅入らせる。


きっと落としたのは電車の中。ショックどころか、もはやダルくて仕方がない私とともに、車内をくまなく探してくれる方はいないだろうか。さもなければ、9千円の行方を乗客一人一人に尋ねてくれる、奇特な方はいないだろうか。それも無理なら、せめて積極的に席を譲ってはくれまいか。


「自分、さっき9千円落としたもので…へへへ」


ぐっすり寝ている人の、両肩を掴んでガックンガックン揺らした後、耳元でそう告げたらどんなリアクションが返ってくるのだろう。


私なら殴るが、殴られずとも凄い目でにらまれ、さらにダルくなりそうな気がしないでもない。




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木村魚拓「三十男のピロートーク」

ポリティカル何ちゃらの影響で、看護婦は看護師、スチュワーデスはキャビンアテンダントと呼ばねば、時や場所や状況によっちゃエラい剣幕で怒られる時代ですし、男だから、女だからって言い方をすりゃ、時代錯誤も甚だしいってことになるんでしょうが、自分、古い人間ですから、やはりどうしたって空きっ腹にカルピスサワーをクイッといきゃ、男に生まれてきたからにはって話になるわけですよ。 5分で終わる仕事を引き伸ばして残業代を稼いだり、車座になってその場にいない野郎を悪し様に言ったり、たいして痛くもない胸のあたりをさすって同情を引いたり、イラつく上司の水割りをこっそり小指でかき混ぜたり…って、そりゃ違うでしょうよ。サンピンのやることでしょうよ。男に生まれてきかたからには一等賞になろうってんで、ここまで頑張ってきたんでしょう。今だって眠い目こすって頑張ってるんでしょうよ。 一等賞取ったらヒューヒューですよ。ヒューヒュー言われながらヒーローインタビューですよ。アナウンサーが駆け寄り、「放送席、放送席」って2度繰り返してから勝因を聞いてくるはずなんですけどね、そりゃ簡単じゃありません。一等賞になるのは簡単じゃないから、当初の目的を忘れたふりして水割りを小指でかき混ぜたり、残業代を稼いだり、胸のあたりをさすったり、小指でかき混ぜたりするわけですよ。って、かき混ぜるって2度書いちゃいましたよ。 酔いが回ってきたし、面倒くさいんで訂正せずにこのまま進めますが、自分は並外れた腕力があるわけじゃない。足が速いわけでもない。頭が切れるわけでもない。旧石器時代なら完全に落ちこぼれですよ。丸太みたいな腕したブタゴリラに、おそらくヒゲのび太ってあだ名をつけられていたでしょうがね、時は平成、価値観がこれだけ多様化した今なら、運動も勉強も冴えない野郎が、一等賞を狙える場所は必ずあるんですよ。 なのに、一等賞狙わんでどうする、いつまでも小指でかき混ぜてどうするよと思うわけですが、まずはヒーローインタビューにおいて、アナウンサーは何故「放送席」を2度繰り返すのか、その点をクリアにしたいトムラなのでした。
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